妻から送られた自撮りを見た瞬間、離婚を決意した衝撃的な理由とは？

家を空けることが多いジョンの寂しさ

ジョンもまた、今の生活に満足しているわけではなかった。

重要なポジションにつき、高い収入を得ている。社会的には成功者といえるかもしれない。それでも、何かが足りないと感じていた。

その「何か」がクロエであることを、日を追うごとに痛感するようになっていた。

長い出張が続くと、最愛の妻と会えるのは何週間も先になる。仕事に打ち込んでいる間はまだ気が紛れるものの、ホテルの静まり返った部屋に戻ると、彼女の存在の大きさを思い知らされる。

さらに、クロエは写真やビデオ通話を嫌がるタイプだった。ジョンは、せめて画面越しにでも顔が見られたら、どれほど安心できるだろうかと思っていた。

「一度だけお願いしてみよう」

そう決意し、飛行機に乗る前、クロエにメッセージを送る。

この小さな願いが、自分の人生をひっくり返すことになるとも知らずに…。