妻から送られた自撮りを見た瞬間、離婚を決意した衝撃的な理由とは?
<PR:ボビ・インターナショナル>

疑惑の指輪
「クロエ、結婚指輪は一体どこにあるんだ?」
ジョンの声は低く、冷たかった。
クロエは息をのむ。
――やはり気づいた。
指輪をはめていないこと。
それがジョンの目に留まるのは、時間の問題だった。
彼はこの指輪のために、必死で働き、大金をはたいた。
一生の愛の証として、彼女の指にそっとはめたものだった。
そして今、その指輪はない。
「……どういうことだ?」
ジョンの声に混じるのは、怒りだけではなかった。
疑念。
恐れ。
そして、裏切られたかもしれないという痛み。
クロエは目を閉じた。
――やっぱり、話すしかない。